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〜 長編 連載銀魂夢小説 〜

『華、手折る頃』
 高杉様

『記憶』 銀高桂坂土沖


〜短編 銀魂夢小説 〜

『夢見心地』 銀時×銀八×金時

『あなたのとなり』 銀時

『俺のとなり』 土方


〜 3Z短編 夢小説〜

『年下王子』 前編後編

『雲と糸』


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 長編連載 銀魂夢小説 『 記憶 』


 + 第 1 話

 

「ちょっと銀さん、今日ぐらい掃除してくださいよ。そこの山のようなジャンプ捨てますけど、いいですよね」



 

新八がハタキを持って俺の頭をはたいて言った



 

「あ〜もう大晦日か、早え〜な。ちなみにそこのジャンプは正月に読み返すんだから捨てんじゃねーぞ」



 

「そんなこと言ってるから、ジャンプでベッドが出来るくらい溜まるアル」



 

「酢昆布食いながらコタツで寝てるやつにいわれたかね〜よ、いいかジャンプでベッドを作るって言うのはなあ、少年の夢なんだよ。わかるか?俺は永遠に少年の心を忘れない・・・・イデッ」



 

新八がハタキで二人をなぐる


 

「2人ともいい加減にしてください!たまには手伝ってくださいよ!」



 

「へえ、へえ。わかりましたよ〜やりゃあいいんだろ」



 

「わかったアル、じゃあ私酢昆布の買出しに行ってくるアルよ」





 

「神楽ちゃん・・・酢昆布の買出しなんて聞いたことないよ、っていうかそんなの神楽ちゃんだけだよ」



 

「そんなこと無いアル、酢昆布のない正月なんて考えられないアル!」



 

いつものように新八と神楽が言い合っている
まあ、これ以上新八を怒らせても仕方ねーしな。



 

「でー新八〜どっから片付けたらいいんだ?」


 

「じゃあ、とりあえず自分の持ち場から片付けてください、神楽ちゃんは押入れね」


 


仕方なしに片付けていると新八が額縁のそばをハタキではたいているのが目に入った



 

「おい、そこは別にいー・・・ぞ」


 

遅かった、新八のハタキが額縁に触れた瞬間、何通かの封筒が床にハラリと落ちた。




 

「銀さん、これ何ですか〜?」


 

「銀ちゃん、見ていいアルか?」


 

掃除に飽きていた神楽が素早く新八のそばに駆け寄った



 


まあ、隠すようなもんでもねえし、しょうがねえ・・・


 

「別に見てもいいぞ・・・っつうかもう見てるし・・・」



 


中から出てきたのは、何枚かの写真や手紙。


 


「銀さんも若い頃ってあったんですね〜っていうかこの黒人誰ですか?」



 

「銀ちゃん、こっちの女の人、昔の女アルか?」



 

2人は、物珍しそうに写真を見ながらあれこれ好き勝手なことを言って笑いあっていた


 

「ああ、お前らと会う前に組んでたメンバーで・・・・」


 

旧万屋メンバーのことを簡単に説明していると新八が1枚の写真を手に取った




 


「この銀さんと一緒に移ってる女の人誰ですか?隣は桂さんですよね、この端っこのは高杉・・・?」


 

「銀ちゃんの彼女にしたらもったいないアル」



 

「ん〜?そんなんじゃねーよ。はーい、休憩終わりぃ、各自持ち場にもどれ〜い」




 

「え〜、やっぱり彼女なんじゃないんですか〜」


 

「銀ちゃんの昔話、もっと聞きたいアルよ〜」




 

「はいはい、また今度話してやるよ。このままだと終わんねーだろ。ほら、汚ねー部屋で正月迎えんのか〜」



 

新八と神楽は不満そうだったが、しぶしぶ自分の持ち場へ戻っていった



 


新八と神楽には気づかれない程度だが


 

かすかに動揺した自分に驚く



 

久しぶりに見た弥生の写真は、お日様みたいな笑顔をしていた




 


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